「北海道内を旅する歌」について

石川啄木は明治40年(1907年)5月5日、函館の土を踏んで、翌明治41年4月26日、海路、東京に向けて出発するまでに、札幌、小樽、釧路、再度函館と漂泊しています。

北海道内を汽車で移動する際の感興を詠った歌がいくつか残されています。

人は旅に出ると、感傷的になったり、旅先における期待に胸を膨らませたりするものです。
心にちょっと刻まれたことを詠んだ歌には、啄木らしい感受性の強さが感じられ、興味深いものがあります。

石川啄木の処女歌集「一握の砂」には551首が収められていますが、うち26首を「北海道内を旅する歌」として分類しました。北海道の大自然に接し、そこからどんなことを感じたのか、どんな思いで汽車に揺られていたのか、啄木の心に迫ってみたいのです。

なお、啄木は汽車に揺られながら歌を詠んだのではなく、日記やメモに残しておいたものを後日読み直して、作歌しています。
 
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