石川啄木:しらなみの寄せて騒げる 函館の


しらなみの寄せて騒げる 函館の大森浜に 思ひしことども



歌集「一握の砂」に収められている歌です。(318番目)

石川啄木は明治40年(1907年)5月5日から同年9月13日まで函館に滞在しました。

わずか4ヶ月ほどの滞在でしたが、函館にまつわる歌をたくさん詠んでいます。

函館の大森浜には「啄木小公園」があり、次の歌が刻まれた歌碑があります。

     潮かをる北の浜辺の
     砂山のかの浜薔薇よ
     今年も咲けるや

啄木は4ヶ月の函館滞在期間中に幾たびか、大森浜に立ち寄ったものと思われます。
津軽海峡に向かって大森浜に立つと、正面には内地の山々、右手には函館山に連なる立待岬、左手には砂浜の先に汐首岬が見えます。

望郷の念に胸が締め付けられる一方、湧き上がる未来への期待に胸をふくらませたことでしょう。

しかし、あのときの将来への夢に比べ、現実の生活は苦しく、挫折感に苛まれたのでした。
 
 
posted by GG at 22:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 函館の歌
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