漂泊の詩人『石川啄木』北海道の足跡

札幌大通公園の啄木歌碑サイトをご訪問いただき、ありがとうございます。このサイトは、歌人・詩人である石川啄木が遺した作品とそれにまつわるサイト運営者の思いを紹介しています。

石川啄木の代表的な歌集「一握の砂」に収められている歌です。

わたしのふるさと『函館』
多感な時代を函館で過ごしたわたしにとって
石川啄木は「こころのふるさと」でもあります。

石川啄木研究などというのはまことにもっておこがましいのですが、北海道内の歌碑・銅像巡りなどをしながら、石川啄木に対する想いを書き記しています。






【最近の記事】
我を愛す:大いなる彼の身体が 憎かりき その前にゆきて物を言ふ時
我を愛す:非凡なる人のごとくにふるまへる 後のさびしさは 何にかたぐへむ
我を愛す:知らぬ家たたき起して 遁げ来るがおもしろかりし 昔の恋しさ
我を愛す:へつらひを聞けば 腹立つわがこころ あまりに我を知るがかなしき
我を愛す:この日頃 ひそかに胸にやどりたる悔あり われを笑はしめざり
我を愛す:高きより飛びおりるごとき心もて この一生を 終るすべなきか
我を愛す:雨降れば わが家の人誰も誰も沈める顔す 雨霽れよかし
我を愛す:こころよく 人を讃めてみたくなりにけり 利己の心に倦めるさびしさ
我を愛す:腕拱みて このごろ思ふ 大いなる敵目の前に躍り出でよと
我を愛す:百年の長き眠りの覚めしごと 呿呻してまし 思ふことなしに
我を愛す:手も足も 室いつぱいに投げ出して やがて静かに起きかへるかな
我を愛す:かなしきは 飽くなき利己の一念を 持てあましたる男にありけり
我を愛す:やはらかに積れる雪に 熱てる頬を埋むるごとき 恋してみたし
我を愛す:何がなしに さびしくなれば出てあるく男となりて 三月にもなれり
我を愛す:空家に入り 煙草のみたることありき あはれただ一人居たきばかりに
我を愛す:何となく汽車に乗りたく思ひしのみ 汽車を下りしに ゆくところなし
我を愛す:鏡屋の前に来て ふと驚きぬ 見すぼらしげに歩むものかも
我を愛す:いつも逢ふ電車の中の小男の 稜ある眼 このごろ気になる
我を愛す:怒る時 かならずひとつ鉢を割り 九百九十九割りて死なまし
我を愛す:何処やらに沢山の人があらそひて 鬮引くごとし われも引きたし
我を愛す:高山のいただきに登り なにがなしに帽子をふりて 下り来しかな
我を愛す:ふと深き怖れを覚え ぢつとして やがて静かに臍をまさぐる
我を愛す:まれにある この平なる心には 時計の鳴るもおもしろく聴く
我を愛す:「さばかりの事に死ぬるや」「さばかりの事に生くるや」止せ止せ問答
我を愛す:大木の幹に耳あて 小半日 堅き皮をばむしりてありき
我を愛す:森の奥より銃声聞ゆ あはれあはれ 自ら死ぬる音のよろしさ
我を愛す:わが髭の 下向く癖がいきどほろし このごろ憎き男に似たれば
我を愛す:草に臥て おもふことなし わが額に糞して鳥は空に遊べり
母や家族の歌:呆れたる母の言葉に 気がつけば 茶碗を箸もて敲きてありき
我を愛す:なみだなみだ 不思議なるかな それをもて洗へば心戯けたくなれり
我を愛す:鏡とり 能ふかぎりのさまざまの顔をしてみぬ 泣き飽きし時
我を愛す:愛犬の耳斬りてみぬ あはれこれも 物に倦みたる心にかあらむ
我を愛す:浅草の夜のにぎはひに まぎれ入り まぎれ出で来しさびしき心
我を愛す:こみ合へる電車の隅に ちぢこまる ゆふべゆふべの我のいとしさ
我を愛す:こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ
我を愛す:いと暗き 穴に心を吸はれゆくごとく思ひて つかれて眠る
我を愛す:何処やらむかすかに虫のなくごとく こころ細さを 今日もおぼゆる
我を愛す:わが泣くを少女等きかば 病犬の 月に吠ゆるに似たりといふらむ
母や家族の歌:ふるさとの父の咳する度に斯く 咳の出づるや 病めばはかなし
母や家族の歌:飄然と家を出でては 飄然と帰りし癖よ 友はわらへど
母や家族の歌:燈影なき室に我あり 父と母 壁のなかより杖つきて出づ
母や家族の歌:ひと塊の土に涎し 泣く母の肖顔つくりぬ かなしくもあるか
母や家族の歌:目さまして猶起き出でぬ児の癖は かなしき癖ぞ 母よ咎むな
函館の歌:大といふ字を百あまり 砂に書き 死ぬことをやめて帰り来れり
函館の歌:しつとりと なみだを吸へる砂の玉 涙は重きものにしあるかな
函館の歌:いのちなき砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ
函館の歌:砂山の裾に横たはる流木に あたり見まはし 物言ひてみる
函館の歌:ひと夜さに嵐来りて築きたる この砂山は 何の墓ぞも
函館の歌:いたく錆びしピストル出でぬ 砂山の 砂を指もて掘りてありしに
函館の歌:大海にむかひて一人 七八日 泣きなむとすと家を出でにき
心に残る歌:頬につたふ なみだのごはず 一握の砂を示しし人を忘れず
石川啄木に関わる人:大分県臼杵の美人女性? 平山良太郎(2)
石川啄木に関わる人:小樽の文化振興に貢献した高田紅果
コラム:井上ひさし「泣き虫なまいき石川啄木




啄木グッズ



啄木にちなんだ清酒、「ふるさとの山に向ひて



「千の風になって」の新井満さんコラボ日本酒あさ開 日本酒「ふるさとの山に向ひて」セット※化...





秋川雅史さんが歌って大ヒットした「千の風になって」を作曲した新井満さんが石川啄木の短歌「ふるさとの山に向ひて」に曲をつけました。
石川啄木のふるさとの山は岩手山。
朗読ヴァージョンも収録された味わい深い仕上がり、混声4部コーラス・ヴァージョンなども楽しめます。
ポニーキャニオン 新井満/石川啄木組曲「ふるさとの山に向ひて」



きれいな空気のイメージを訴えているダイキン工業のコマーシャル。
聞いたことがある歌詞・フレーズだと思ったら、石川啄木の歌ではありませんか。
朗々と歌う歌、さわやかな海の風が吹き抜けていきます。

越谷達之助作曲、オペラ歌手鈴木慶江が歌う初アルバム「フィオーレ」

石川啄木の「初恋」など全11曲、¥2,800



「千の風になって」の作曲者「新井満」さんが作曲した「ふるさとの山に向ひて」のCDがついたCDブックです。
¥1,890
歌とそれにふさわしい写真が載せられています。
上に紹介しているブルーのジャケットのCDは第1章から第5章で構成された啄木の歌・組曲ですが、この本の付属CDは第1章の「ふるさとの山に向ひて」だけが収められています。楽譜は第1章〜第5章全部が掲載されています。
歌唱と、短歌の朗読、オーケストラの演奏が収録されています。
私はオーケストラ演奏が気に入りました。啄木が詠った風景をイメージすることが出来ます。それにもまして芥川賞作家でもある新井満さんの啄木との出会いの文章がゾクゾクっとするほど、読者に迫ってきます。



西脇巽著 石川啄木「東海歌二重歌格論」¥1,680

石川啄木の代表的な歌「東海の小島の磯の白砂に/我泣きぬれて/蟹とたはむる」が歌われた場所はほんとうに函館の大森浜であったのか、少し疑問を感じていたので、買ってみました。
著者の「石川巽」さん、石川啄木に関する著書は、これで7冊目、とても大胆な説を打ち出しています。

「青空文庫」の活動に感謝


石川啄木の作品は、おもに「青空文庫」から引用させていただきました。

「青空文庫」は著作権の期限が終了した作品や著作権者の了解を得た作品をサイト上に公開する活動を行っています。
引用・再配付、趣旨を損なわない範囲の改変などを容認しています。

 著作権期限終了の作品は、誰しも使うことが出来るものですが、廃版となっているものも多く、書籍として手に入れることが困難なものもあります。
また、デジタルデータとして提供されており、たいへんありがたい活動です。

 さまざまな作家の作品があり、読みやすくするため、独自のソフトも提供されています。(2007年7月現在 6420作品)

青空文庫リンクボタン


サイトの中の写真等は、自身で撮影したものを使用しています。
サイトの中で参考にした文献はできるだけ明記するよう努めています。
記述内容はできるだけ正確を期しておりますが、史実を保証するものではありません。転用される場合にはご自身でもよくご確認くださるようお願いいたします。

啄木作品の引用にあたって、旧漢字・旧かな遣いなどは、現代漢字・現代仮名遣いで表示している箇所があります。
takuboku_tenn.gif 啄木の正式な名前には「【、】点」があります。

posted by GG at 23:59 | Comment(3) | TrackBack(0) | トップページ
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